川崎宗則の135盗塁宣言を検証する

計算上では1試合に1個盗塁を決めればよいわけですが、本当にそんな単純に考えていいものなのでしょうか。(^^;)
そこで、昨年の川崎の成績を参考にして考えてみることにしましょう。*1


2003年の川崎の主な打撃成績は、133試合(途中出場も含む)・打率.294・145安打・二塁打17本・三塁打9本・四球41個。
さらに詳しく見ると、出塁したのは114試合・出塁できなかった試合は19試合(敵失または死球による出塁だけの試合は3試合)。
さらに整理すると

無出塁試合19試合
無安打試合40試合
1安打以上93試合
2安打以上40試合
3安打以上10試合
5打数5安打1試合(6月27日西武戦)

とまあ、こんな感じになっています。


さて、昨年の川崎が自力で出塁したのは145(安打)+41(四球)=186回。そのうち三塁打の9回を抜くと177回。盗塁成功率を仮に75%とすると、177×75%=132.8となるので、出塁したら(3塁打を除き)全て盗塁を企画したとして、約133盗塁成功する計算になります。
出塁したら必ず盗塁を企画するというのは実際には現実離れしていますから、135盗塁を達成するには、打率・出塁率を上げて、盗塁成功率も限りなく100%に近づける必要がありそうですね。


ちなみに、シーズン盗塁記録は福本豊氏が1972年に記録した106盗塁で、なんとこの記録は30年間破られていません。
川崎が、松井稼頭央(元西武)が1997年に記録した62盗塁を越えることができればそれだけでも大したものですが、もしもこのページの一番上に川崎の名前が載ったら、さぞかし痛快でしょうね(笑)

参考リンク

*1:参考リンクに挙げた資料を元にしていますので、それぞれの記録は公式記録と必ずしも一致しない可能性があります。