2003年を振り返る〜感動の名場面編
10大ニュース編にひき続き、独断と偏見により選んだホークスファン的今年の名場面を紹介します。前回とはちがって今度はマジメに考えましたので、皆さんの今年の思い出の想起に役立てば幸いです。
それではまいりましょうか。
今年のシーズン優勝を確信したシーン
9月23日の西武戦9回裏の守備で松中が一塁側邪飛を捕球後、二塁走者の高波がタッチアップするのを見事に三塁で刺したシーン
この日の勝利でM3になり、ホークスはほぼ優勝を確実なものにしました。翌日には、救援に失敗した豊田(西武)がクーラーボックスを殴って登録抹消になる事件が起きています。
今年最もシビレたシーン
日本シリーズ第7戦1回表、和田が先頭の今岡に中前安打を打たれ赤星のバント処理をまずい守備で無死一二塁のピンチを招いた後に、金本を右飛、桧山を二ゴロ併殺に打ち取ったシーン
桧山には今年最も悔やまれるシーンの一つだったかも。
今年最も心臓に悪かったシーン
5月18日西武戦9回裏、2対0から登板のスクルメタがとりあえず1点を失いスリル満点の2死満塁を演出した後に松井が三振してゲームセットのシーン
スクルメタには他にも数々の場面で寿命が縮む思いをさせられた記憶を持つファンの方も多いと思いますが、その中でも特に心臓に悪かったのはこれでしょう。松井稼頭央には今年最も悔やまれるシーンの一つだったかも。
今年最も泣けたシーン
日本シリーズ第5戦8回裏、二塁上で川崎が秀太との交錯プレーで脳しんとうにより退場した後の、篠原が金本を二ゴロ、桧山を左飛に打ち取り、代わった岡本がアリアス敬遠の後で沖原から三振を奪ったシーン
川崎が担架で運ばれても動揺せず無死一二塁のピンチから二死を取った篠原。そして、後を受け継いだ岡本。あんな風に気迫のこもった敬遠シーンは初めて見た気がします。私は、岡本は絶対に抑えてくれると信じていました。
今年最ももらい泣きしそうになったシーン
日本シリーズ第4戦延長10回表、新垣が3イニング目のマウンドに向かうシーン
打たれて負ける前から泣かせる投手は彼ぐらいしかいません。その理由は…
プレーバック:新垣渚の2003年
今季の新垣の成績は18試合8勝7敗防御率3.33。しかし8完投のうちなんと4回が完投負け。まず4月8日(対西部)で11三振を奪いながらも守備のミスなどで6失点完投負け。次の4月15日(対ロッテ)では完投で待望の涙の初勝利。しかし、4月29日(対西武)は松坂との初対決での8回2失点完投負け。次の5月6日(対オリックス)も3失点完投負け。6月23日(対日本ハム)は10三振を奪いながらも6失点完投負け。まだ前半戦途中なのに、これで4回目の完投負け*1。そして8月2日(対オリックス)試合中での突然の故障。懸命のリハビリを経て復帰し、体調が万全ではない中での日本シリーズ登板…そして第4戦は悲壮感漂う3イニング目で、金本にスライダーをライトスタンドぎりぎりに運ばれサヨナラ負け。
これで、打たれる前からもらい泣きする気持ちになる理由が分かっていただけるでしょうか。新垣の防御率は和田(3.38)よりも杉内(3.375)よりもいいのです。もし故障していなかったら、おそらく16勝はしていたでしょう。来年は悔し涙ではなく、うれし涙をいっぱい流して欲しいものです。頑張れ、新垣。
今年最も感動したプレー
日本シリーズ第4戦7回表、城島の左前安打で2塁走者松中が痛い足を引きずりながら激走してまさかまさかの本塁生還のシーン
誰もが三塁で止まっても十分だと思っていたでしょう。試合は負けましたが、松中が見せてくれた勝利への執念は、今なおファンの胸の中に刻み込まれているはずです。
ちなみに
今年最も早く負けを予感させたシーン
日本シリーズ第4戦1回裏、阪神赤星の幻の盗塁死...の後、ナイトが桧山に2点適時打を打たれた瞬間
このようなことがあった試合での松中のプレーでしたから、彼の勝利への執念というものをより強く感じさせられたのかもしれませんね。
おまけ
今年最も悔やまれるシーン
7月27日オリックス戦1回表に先頭の村松から川崎の犠打、バルデスと井口の四球を挟んで10打数連続安打でプロ野球タイ記録達成の後、城島が3塁ゴロで新記録達成がならなかった瞬間
…やっぱりこれは外せないでしょう(笑)
いかがだったでしょうか。まだまだいっぱいあるかもしれませんが、とりあえずここまでにします。来年はどんな名場面が見られるのでしょうか。楽しみですね。
※万が一誤記がありましたらお詫びいたします。
*1:ちなみにこの試合でズレータズッコケた事件が起きています。