斉藤和巳、2度目の交渉も保留

やっぱり「和巳くん、よーく考えよう。」という感想は変わりません。出来高払いを望むにしても、来年活躍してからの方が基本年俸部分のアップが期待できると思いますから。今年は、例えば1億+出来高5千万円など、基本年俸を下げなければ球団も受け入れられないでしょう。しかし、球団も今年の斉藤の活躍に対して1億2千万円増の評価を認めてしまっていますから、基本年俸の評価を下げるわけにもいかなくなっています。


松坂(西武)や上原(巨人)の契約更改の例をみても、単年契約の場合では20勝すれば1億円アップは当然でしょう。そこで、例えば斉藤投手が1イニングも投げられなかったことを考慮して(基本年俸×0.7)+出来高払い(1億円+基本年俸×0.3)などの契約を結んだとします。それでも、もし万が一21勝した場合は、出来高部分が満額になっても逆に満足できないという変な状況になりそうです。宮本(ヤクルト)の例のように、複数年契約を結ぶ場合はインセンティブ契約はある意味で必須だと思いますが、単年契約でのインセンティブ契約は、選手にとっても本当に必要かどうかはやや疑問ですね。


通常の単年契約も、考えようによっては上限のないインセンティブ契約みたいなものですから。単年契約で、インセンティブ契約によってわざわざ年俸アップの上限を決めるのはもったいない気がします。